家づくりにかかる費用は本体価格だけではありません！
【住める値段を把握しよう】
家づくりにかかるお金で1番大きいものは建物本体工事費ですね。でも、本体工事費が総費用に占める割合は7割程度です。それ以外の費用が3割を占め、仮に総予算が3,000万円の場合、本体工事費が2,100万円、それ以外の費用が900万円になります。意外に大きい金額ですよね。ビックリします。住宅会社が提示している金額は「建物本体工事費」だけなのか上記の金額も含まれているのか、どこまで含まれているのかしっかり把握する必要があります。
【付帯工事】
建物本体工事とは別に生活を始めるための不可欠な工事のことです。
解体工事、造成工事、地盤改良工事を行う場合は追加で費用が必要になります。解体工事は、今まで住んでいた家を解体して建て替えする場合に発生します。建物本体以外にも、庭の樹木やフェンス、カーポートや物置、井戸や浄化槽の移設・処分費が発生します。造成工事は敷地に高低差がある場合に盛り土の側面が崩れ落ちるのを防ぐために壁をつくる工事や、整地する工事です。地盤改良工事は地盤調査を行った後、地盤の軟弱な部分が地表から2ｍまでの浅い場合にセメントを使用して地表周辺を固める表層改良と円柱状に地盤を固めた杭によって建物を支える柱状改良があります。
その他にもインテリア・電気設備工事やエクステリア工事があります。
インテリアは家具や家電製品、カーテンやカーテンレールの費用です。家具や電化製品は以前からご使用になっていた物を引き続きご利用いただけますが、新生活を機に買い替える方が多いです。何を引き続き使用し、何を買い替えるのか整理しておくことをオススメします。電気設備工事は建物の中で安定的に電気を使用できるようにするための工事です。身近なものだとエアコン取付等の空調設備工事です。エアコンの室内機・室外機の取付や、それに伴う電気工事、配管工事など空調設備の稼働に必要な工事全般です。エクステリア工事は外構や庭をつくるための工事です。
工事費用は住宅ローンに組み込めますが、インテリア関連はローンに組み込めないケースもあり現金でお支払いしていただくことが多いです。
諸経費
税金や手数料などのことです。具体的な費用としては、土地購入の際の所有権移転登記・建て替えの際の滅失登記・新しい家がどのような建物であるかを示す表示登記・誰が所有者かを示す保存登記・住宅ローンを借りた場合は抵当権設定登記をする際にかかる登録免許税や司法書士報酬などの登記費用があります。また、土地売主様とは「不動産売買契約書」を、建築を依頼した会社とは「工事請負契約書」を住宅ローンを借りる場合は銀行などと「金銭消費貸借契約」を結び、その際に印紙税が課せられます。また、住宅ローンを借りる際には、さまざまな諸経費がかかります。各金融機関によって必要な物が違いますので、事前審査を提出し諸経費を明確にすることをオススメします。その他にも、不動産取得税、火災・地震保険料、各種負担金などがあります。
今までご説明した費用以外にも、引っ越し費用や建て替えの場合の仮住まい費用、地鎮祭や上棟式の式典費用も準備しておく必要があり、現金が必要になります。実際にかかる費用はお客様それぞれ違いますので、ご相談ください。適切な資金計画を一緒に立てていきましょう。
