【スキップフロア】上手な活用法!
おうちづくりにおいて、個性的な空間にしたい!狭くても収納力がほしい!
そういった方にお勧めなのがスキップフロアの活用です。
近頃ではSNSを通して誰でも気軽に、
最新のおしゃれなおうちやインテリアの写真をみることができるようになりました。
おうちづくりを考えている方は特に敏感に、リサーチをされているかと思います。
そのなかで、人とは違った空間にしたいと考える方も多いのではないでしょうか。
一般的な住宅にはない、スキップフロアですが
その上手な活用方法、注意点などを説明していきます!
床面の高さをずらして、新たに増やした床面を「スキップフロア」と呼びます。
小上がりのタタミコーナーなども、スキップフロアと呼べます。
そのほかによく見るものは、階段の途中に小さいフロアを作るものです。
①収納力UP
床の高さをずらしたことによって、1階の床とスキップした床との間に新たな空間が生まれ
そこを収納スペースにすることができます。

▲スキップフロア下の収納スペース
間取りをコンパクトに抑えた場合、十分に収納スペースが取れないことがありますが、
スキップフロアを取り入れることでその問題を解決することができる場合があります。
②個性的な空間をつくれる
スキップフロアの実例を調べてみると、リビング空間と一体的に作られているものがよく見られます。
広いリビング空間とはまた違う、秘密基地的な空間は書斎や子供たちの遊び場所に最適です。
普通のおうちにはない+αの空間が生活をより豊かにしてくれます。

③家族同士の気配を感じやすい
スキップフロアが生み出す床の高さの違いは、人の視線の通りやすさにも影響します。
例えば、スキップフロアからリビング空間、キッチンからスキップフロアなど、
どこにいても家族がお互い何をしているのか見守ることができます。

④スキップフロア+吹き抜け階段で開放感UP↑
スキップフロアと吹き抜け階段を組み合わせて活用することもできます。
スキップフロアから2階の窓の光がよく入り、家全体が広く明るく感じられます。
隣家が敷地ギリギリまで迫っていたり、リビングが人通りの多い道に近かったりすると、
「1階に大きな窓を設けられない!」「カーテンが開けられない!」
そういった問題が起こります。この活用法だとそれを解決することができるのです。
高い位置の窓は人の目線を気にしなくてもよいので
1日中カーテンなしでも気兼ねなく生活できます。

◆注意点~ここからはスキップフロアを計画するにあたっての注意点を紹介します。
〈完成イメージがしづらい〉間取りを考える際、平面図で考える場合が多いですが、 スキップフロアは立体的な空間のイメージも必要になります。 3Dパースなどで施工業者と完成イメージを近付けていくことが大切です。
〈間取りに工夫が必要〉どのような使い方をするのかを明確にしてから間取りを決めていかないと、 うまく活用できずただの物置空間になってしまうかもしれません。 それを防ぐためにも、実際の施工事例を見ながら生活のイメージを膨らませていくとよいでしょう。
〈掃除〉フロアが高さによって細かく区切られてしまうことによって、 掃除機がかけづらかったり、お掃除ロボットが使えなかったりといった難点も生じます。
〈コスト増〉スキップフロアにすることで家の構造が複雑になり、その分建築コストが多くかかってきます。階段の中間にスキップフロアを作る場合はある程度開けた空間が必要になるため、 壁を強くしたり、梁を大きくしたりしなければならず材料費も増します。